２日目

日曜日、午後9時半過ぎ。
MEGU隊員と密会、じゃなかった待ち合わせ。
もしかして、福岡に帰ってるんじゃないかと期待を込めつつメール。
ドキドキしながら返信を開くと。
「いま天神山が完了しました。そちらに向かいます」

絶句！天神山に二人で行くかなぁ(汗)
ホント、物怖じすることのない二人です。

「ナビの計算では12時着位です。
早く着きそうだったら途中でまた連絡します」

今夜は現地集合ですので、まだまだ時間に余裕があります。
ここから現場までは30分ほどですので、MEGUちゃんの故郷の星（こりん星）の
話を聞きながら過ごします。
10時40分、ごんさんからメール。
「高原通過しました。あと25分位で到着できそうです」
慌てて後を追います。
忘れてました、大吉さんのドライブテクニックを。
前を横切るイノシシや鹿を避けつつ飛ばします。
しかし、現地に着くまで追いつくことはありませんでした。
大吉さんのエンブレを多用したワイルドな運転は、車酔いする人なら
５分でもんじゃ焼き製造マシーンになること必至！
いい塩梅にシェイクしてくれます。

車から降りて、MEGUちゃんを紹介。
「初めまして、MEGUりんこだプー」
・・・・・・気にしないでください。
（言ってません！本人談）

各々、準備を整えて突入開始！
廃宿舎前を通ってテクテク歩いて行きます。
なだらかな坂を下ると、一際広い敷地とその奥にホテルがそびえ立ちます。
７階建てくらいでしょうか？　天神山と遜色ない規模です。
正面玄関から入ります。ロビーは割れたガラスが散乱しています。
フロント横に大きな絵画がかけてあります。
劣化が激しいですが、どこかの街並みのようです。
トイレの前にエレベーターが２台あります。
ドアが開いてるので中を覗いてみます。
乗り込んでみようとすると、MEGUちゃんが
「ドーンって落ちたら面白いよ(笑)」
・・・こやつの本性を垣間見ました。
階段を降りて、地下（厳密には１階）へ進みます。
大小宴会場が並ぶ廊下に出ました。
空気が澱んでいてカビくさいような匂いがします。
この匂いを嗅ぐと便意が襲ってくるんだよなぁ〜(汗)と思っていると
MEGUちゃんが「ダメだ〜、う○こしたい〜」と悶えています(笑)
「あのさ〜、天使はう○こしないのっ！」
「しますよ〜、う○こしながらオ○ラもでるしぃ〜。
ブビブビ、プーって」
「・・・・・・・・あっ、そ(泣)
ここホテルだからなんぼでもトイレあるやん。」
「えーっ!?　電気ないし、紙ないし、流れないしぃー！」
「じゃ、テイクアウト。大盛りで(笑)」

突当りのドアを開けると、露天風呂があります。
屋外に出て外の空気を吸うと、便意もどこかに行ったみたいです。
さて、ごんさんと大吉さんですが、別々にあっちこっち調査してます。
うちは集団で行動することが多いんですが、怖くないんでしょうか？

屋内に戻って探索を再開。
立ち止まって室内を眺めていると、横でMEGUちゃんがクルクル回ってます。
「何してんの？」
「動いてないと、う○こ出そう〜(泣)」
お前は子供かっ！！

「ムービー撮りながら歩ってんだろ？」
「はい、撮ってますよ〜」
「スクープ撮っても、う○こを連呼してるビデオをどこの局が流してくれるんだよっっ！」

大浴場で大吉さんと遭遇。
ハンディカムを安く買えたと自慢されますので、買値を聞いてみると
一万円で本体（新品）とテープがついて、ごはんも食べれたと。
それって原価割ってるんじゃ・・・
おそらく後輩かなんかを脅して巻き上げたようです（冗談です）

薄暗い通路の先は離れの客室がいくつかあります。
先に進んでいたごんさんがムービーで撮影してます。
合流して話しながら歩いていると、元来た方から怪音が!?
遅れてきた大吉さんでした（ホッ）

階段を上がって、本棟の客室を探索します。
防火扉を開けて廊下へ出ると、客室のドアが並んでいます。
テキトーに開けて室内を調査します。
やはりここもハトぽっぽの巣になってるようです。
フンが堆積してたり、死骸があったり。
TVでクリプトコックスのことを言ってたと、MEGUちゃんが怖がります。
たしかに注意して歩いた方がよさそうです。
６階まで上がりましたが、似たような客室があるだけでした。
階下へ降りて外に出ます。
ごんさん達がホテルの外観を撮影するのを待って一服。
アスファルトに座って、しばし談笑。
これがまた楽しかったなぁ〜（遠い目）
互いのサイトのことや、うちのイッちゃってる隊員達のこと。
調査や下調べのノウハウ等をいっぱい伝授していただきました。

記念に集合写真を撮りましょうよと声をかけます。
MEGUちゃんを真ん中にして並んでください。
三脚を使って、隊長も加わりましょうよと言われましたが
頑なに拒否！　なぜかと言うと・・・・・
わっはっは！
私を信じたのが間違いでしたねぇ。
写真を晒しちゃいまーす！
MEGUちゃんを挟んで左がごんさんで右が大吉さんです。
近所の怪談ファンはココをクリック！クリック！！

それから、並んで立ってた時にお二人のどちらかがお触りしたと
MEGUちゃんから報告がありましたので、請求書を送りますね。
期日内に振り込んどいてくださいませ。

ひとしきり語り合ったあと、来た道を引き返します。
廃宿舎前まで戻って、ついでなので中を探索します。
１階と２階を見てまわりますが、いらなくなった日用品などが放置してあります。
ホテルと違って生活の匂いがしますね。
心霊とは関係ないので、てげてげ（適当に）に見て外に出ました。
で、なぜだかここにもオレンジがありました。今回は味見してませんけどね。
調査隊への差し入れは完熟マンゴーでお願いします。
太陽の卵というシールのついたやつです。

駐車場まで戻って、本日の調査終了！！
「皆さん、お疲れりんこ！」
・・・・・スルーしてください。
（だから、言ってないってば！　本人談）

青島のアイランドで撮れた女の声をお二人に聞いてもらいました。
データを転送できればサイトで紹介していただけるとのことでしたが
残念ながら今回は移せなかったので、次回お会いした時にお願いします。

ということで、お疲れさまでした！
とっとと福岡にかえ・・・・
「今から須木村のトンネル行きますけど、どうですか？」
い〜え、今度はお断りさせていただきます！
あのトンネルに夜行くのは死んでもイヤ！
というか、MEGUちゃんが一緒ですのですいません(泣)

お別れの挨拶をしたあと、二人を乗せた車は颯爽と闇に消えて行きました。
後ろ髪を引かれる思いでしたが、須木のトンネルでキツい霊障がありますよ〜にと
願いながら家路に着きました。


ごんさん、ホントに楽しかったですよ。
初めてお会いしたのに親しくしていただいて感謝してます。
たくさんのアドバイスをこれからの調査に活かしていきたいと思います。
それから、福岡から来られるんですからアレをお土産にしてくださいね。
無着色であんまし辛くないのがお好みです（冗談です）

大吉さん、運転お疲れさまでした。
福岡から高速を走って宮崎入り、それから翌朝まで移動を繰り返して
走行距離500K超。翌日、福岡に帰られるまでには何キロ走られたことでしょう？
その強靭な精神力と体力を維持するためには何をドーピングされてるんでしょうか？
やはり、静脈に打っちゃう系でしょうか？（冗談です）


心霊サイトを始めて一番楽しいのは、いろんな人達と知り合えることです。
このきっかけがなければ、ごんさんと大吉さんに知り合えることもなかったでしょう。
いつかまた・・・いや、近いうちに再会できることを楽しみにしています。
本当にありがとうございました！

あっ、次回来られる時は早目の連絡をお願いしますね。
最低、３日前にお願いします。
それでは、また！！！